はじめに
私は昔から、物思いにふけるのが好きでした。
毎晩、布団に入ると目を閉じて、自分が主人公の物語を思い描くのが習慣になっていました。
物語の舞台は、和風や洋風の素敵な家。
インテリアにもこだわり、理想の空間で理想の自分として暮らしています。
ときにはお嬢様として優雅に過ごし、ときには江戸時代の利発な少女として、家の手伝いをてきぱきとこなす姿を想像していました。
そんな空想の世界に浸ることは、私にとって自然なことであり、誰にも話すことのない、静かな楽しみでした。
物語を生きる習慣がくれた力
英検1級合格
この「物語を生きる習慣」は、50歳になった今でも続いています。
そして、振り返ってみると、この習慣が私の人生に大きな力を与えてくれていたことに気づきました。
たとえば、英検1級に合格したこと。
私は47歳のとき、3年間の勉強の末に英検1級に合格しました。
その道のりは、心が折れそうになる日や、スランプで逃げ出したくなる日もありました。
でも、私は心の中で物語を描いていました。
主人公は、努力を重ねながら夢に向かって進む私自身。
そして、もう一人の私が観客として、その姿を静かに見守っているのです。
観客の私は、主人公の私にこう語りかけます。
「大丈夫だよ、そのまま進んで。必ず成功するから。」
もう一人の自分に見守られながら努力を続け、念願の英検1級に合格することができたのです。
※詳しい道のりはこちらをご覧ください。
47歳で英検1級に合格しました
若く見られる理由も、物語の力
私は毎日朝晩1時間ずつ合計2時間のエクササイズをしています。
筋トレから始まり、エアロバイクでの有酸素運動をします。
その最中も、頭の中では物語を考えています。
颯爽としたスタイルの良い自分が、軽やかに生きている。
実際の私は、もともとスタイルに恵まれていたわけではありません。
でも、このエクササイズの習慣を20年間続けてきたことで、50歳の今でも太ることなく、「若く見える」と言われることがあります。
お世辞かもしれませんが、「30代前半に見える」と言われたこともあります。
それは、体の変化だけでなく、心の在り方が影響しているのかもしれません。
物語の中で素敵な自分を生きることで、現実の自分もその姿に近づく。
そんな無意識の行いが、私の人生や見た目を変えてくれているのだと思います。
誰にも言えなかった習慣
今回、初めてこの習慣について書いてみました。
小さいころから当たり前のように続けてきたこの習慣。
ずっと「変だと思われるかもしれない」と思って、誰にも話したことがありませんでした。
でも、最近になってようやく気づいたのです。
私がこれまで達成してきた難易度の高い挑戦は、すべてこの習慣のおかげだったのだと。
英検1級の合格も、20年続けてきたエクササイズも。
誰かに見せるための物語ではなく、自分の心の中だけの物語。
物語を生きることのすすめ
もし、今何かに挑戦している方がいたら、ぜひ試してみてほしいのです。
自分が主人公の物語を描いてみること。
その物語の中で、自分が努力し、悩みながらも前に進んでいく姿を思い描いてみてください。
そして、もう一人の自分が観客として、そっと見守り、声をかけてくれるようにしてみてください。
「大丈夫、そのまま進んで。必ず成功するから。」
辛い勉強や練習を乗り越える力になること、間違いありません。
物語は、現実を変える力を持っています。
私がそうだったように、あなたの物語も、きっとあなたの人生を変えていくはずです。
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