[UnsplashのKyle Gregory Devarasが撮影した写真]
「自分のペースで勉強したい」「忙しくて塾に通う時間が取れない」「近くに希望に合う教室がない」「できるだけ費用を抑えて学習したい」とお考えの方には、独学での英語学習がおすすめです。
本記事では、効率的に英語を独学でマスターするための方法や具体的なステップについて分かりやすく解説します。
はじめに
私は中学・高校時代、英語の学習をほぼ独学で行っていました。
理由は英語が大好きだったためです。
新学期に教科書が配布されると、数日で自分ですべて読み、結果として常に先回りして学習する形になっていました。
そのため、学校の授業で先生から教わる段階では、すでに内容を理解している状態でした。
このように子どもの頃に独学で英語を身に付けた経験は、大人になってからの学習にも大きく役立ちました。
大人になってからも英検1級をはじめ、簿記などの様々な資格試験に挑戦しましたが、独学で達成しました。
ここからは、私自身の独学の具体的なやり方をステップ順に紹介していきます。
ターゲット(目標)の傾向を知る
独学を始めるにあたり、最初に行うべきなのが目標(ターゲット)の傾向分析です。
目標は「〇〇高校合格」「〇〇大学合格」「英検〇級取得」など人それぞれですが、まずは目指す試験や目標の出題パターンを徹底的に調べましょう。
例えば、英作文(ライティング)が出題される試験を受ける場合は、正確なスペリングで単語を書く力が必要です。
一方で、選択式(マークシート方式)が中心の試験であれば、手書きで正しくスペリングを書く練習に多くの時間を割く必要はありません。
見れば意味が分かる状態を目指せば十分です。
また、日常会話やメールのやり取りといった親しみやすい内容が多いのか、あるいは学術論文のような専門的な文章が出題されるのかなど、出題傾向をあらかじめ把握しておきましょう。
自分の目標に直接関係のない学習を省くことで、限られた時間を有効に使うことができます。
期限を設定し、逆算して計画を立てる
傾向を把握したら、次は具体的な計画づくりです。例えば、「9か月後に英検〇級に合格する」という期限を設定します。
期限が決まれば、最後の1か月は過去問題や予想問題を用いた「実践演習」に集中すべきであることが見えてきます。
そのため、はじめの8か月間のうちに、語彙・長文読解・リスニング、そして級に応じてライティングやスピーキングの対策を一通り完了させておく必要があります。
語彙
目標達成に必要な語彙数を把握し、単語帳を活用した学習を開始します。
4つの効果的な覚え方
では、具体的にどうやって日々の学習に「思い出す仕組み」を取り入れればよいのでしょうか。
おすすめの方法を4つ紹介します。
声に出して読む(音と意味を結びつける)
黙って文字を眺めるだけでなく、
「文字を見る ➔ 正しい発音を聞く・言う ➔ 意味を思い浮かべる」のサイクルを回すことで、脳への刺激が何倍にもなります。
例文の中で覚える(場面を思い出す)
単語を1語1語、バラバラに暗記しようとするとすぐに限界が来ます。
たとえば、accommodation 「宿」だけを覚えようとすると、すぐに忘れてしまいます。
しかし「タクシーの運転手さんに私の宿まで行ってください」という場面を思い浮かべて、”Please take me to my accommodation.” という文章の中でaccommodationを覚えると記憶をに残りやすくなります。
毎日少しずつ「接触回数」を増やす
記憶を定着させるには、1日の勉強時間よりも何回その単語に触れたかが重要です。
- 悪い例: 土曜日にまとめて2時間、必死に単語を書く
- 良い例: 月曜から日曜日まで、毎日15分ずつ単語に触れる
1回で完璧に覚えようとせず、1週間のうちに何度も繰り返す方が、圧倒的にラクに記憶に残ります。
「ミニテスト」をして思い出す練習をする
単語を数10個覚えたら、手や隠せるカードで日本語を隠し、「セルフテスト」をしてください。
「覚えたかな?」と思ったらすぐにテストをして、「思い出せた!」という経験を積む。
この、答えを思いだそうとする瞬間こそが、記憶を一番強くするタイミングです。
「書いて覚える」のは効果があるか?
もちろん、書くこと自体は悪くありません。
ただし、「30回書くこと」自体が目的になってしまうのはNGです。
時間がかかる割に、何も考えていない(思い出そうとしていない)状態になりがちだからです。
書くのは「どうしてもスペルが混同しやすい単語」など、補助的な手段として2〜3回書く程度に留めるのが賢い方法です。
長文
構造を正確に捉えること
重要なのが、英文の構造を正確に捉えることです。
長文が読めない原因の多くは、語彙ではなく構造にあります。
- 語彙がわからない→部分的ミス
- 構造がわからない→致命的ミス
語彙は文脈から推測できる場合がありますし、重要でない箇所の語彙がわからに場合は得点に響くことがありません。
しかし、構造が見抜けない場合は、本文を全く逆の意味に解釈してしまったりという、大きなミスにつながるのです。
構造を理解する上で意識すべき3点
・文の本体となる主語と動詞を見極める
・修飾句を整理する
・論理(因果・対比)を捉える
👉 主語と動詞は複数あっても、本体の主語と動詞は一つです。
この視点を持つだけで、長文の読み方は大きく変わります。
▼例
Many people who live in large cities with limited access to green spaces often experience higher levels of stress, which has become a serious social issue.
たくさん主語と動詞がありますが、大事なのは本体の主語と動詞です。
- 本体の主語:Many people
- 本体の動詞:experience
👉 長文が読めない人は、ほぼ例外なく「構造」でつまずいています
リスニング
リスニング力は一朝一夕では伸びにくいため、早い段階から耳を慣らしておくことが不可欠です。
日頃から音楽、映画、ドラマ、動画などを活用して英語を聴く習慣を作り、早いうちからリスニング問題に取り組みましょう。
リスニングができない原因は3つ
- 語彙を知らない
- 音を聞き取れない
- 処理が追いつかない
👉 まず「どれか」を必ず特定します
「語彙を知らない」は先述の方法で学習します。
「音を聞き取れない」や「処理が追いつかない」は毎日自宅で受講できるオンライン英会話で学ぶことをおすすめします。
独学と言っても、リンス二ングは一番伸びにくいパートですので、英会話を習うことをお勧めします。
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ライティング
求められる語数、制限時間、出題テーマの傾向などの情報を集め、実際に自分で文章を書いてみます。
たとえば、「小学生が毎日のように習いごとに通うことはよいことだろうか?」というお題だとします。
すると、その分野の単語が必要と言うことがわかります。
塾、放課後、ストレス、受験、将来などの単語が関連用語ですので、きちんと英語で書けるようにしておきましょう。
文法は中学3年生レベルがあれば、簡単な文章は書けます。
難しいことを書く必要はありません。
書きたい分野の単語を調べて、それを簡単な文法を使って表現してみましょう。
難しい表現を使って間違えるのなら、簡単な表現で確実に正解する方がよいです。
スピーキング
スピーキングは語彙力と中3レベルの文法力があれば、ある程度は話せます。
基本的な英語学習をした上で、リスニング等同様、オンライン英会話を利用することもおすすめします。👉DMM英会話 無料体験レッスン
自分の発音を客観的にチェックするために、録音して聴き直す練習も有効です。
このように、「英語学習」と一言で言っても、細分化すると多くの工程が存在します。
これらを期限から逆算してスケジュールに配置し、実践していきます。
過去問や予想問題による実力チェック
学習の工程が半分ほど進んだ段階で、一度本番を想定して過去問題や予想問題を解いてみましょう。
これにより、現時点での達成度(例:50%、60%など)を数値として確認できます。
さらに、全体の正答率だけでなく「ライティングは70%取れているが、リスニングは50%にとどまっている」といったように、自分の得意分野と課題となる弱点分野が明確になります。
明確になった弱点部分を重点的に補強・学習していくことで、着実かつ確実に実力を引き上げることができます。
おすすめの平行勉強法
英語には「リーディング」「リスニング」「ライティング」「スピーキング」の4技能がありますが、私のおすすめは4技能をすべて同時並行で学習することです。
「まずはリーディングだけ」「最後にスピーキング」というように時期を分けて偏った学習をしてしまうと、触れていない分野の英語力が低下してしまいます。
これを防ぐために、どの分野も触れない期間を作らず、常に一定の学習量を維持することが大切です。
まとめ
【英語を独学で伸ばす手順】
- 傾向を知る:目指す試験や目標の出題パターンを把握する
- 期限と逆算計画:目標期日を設定し、そこから逆算してスケジュールを立てる
- 計画の実践:各分野に必要な対策を日々の学習に落とし込む
- 実力チェック:過去問題や予想問題を解き、弱点を分析・補強する
【学習のポイント】
特定の分野だけに偏らず、「リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング」の4技能を並行してバランスよく学習することが成功の鍵です。
独学は「最強の勉強法」
独学を進めていく中で「自分が自分をコーチングする」という感覚が身につくと、教えてもらわなければいけないという感覚がなくなります。
今回ご紹介した手順や考え方を参考に、ぜひ楽しみながら自分だけの独学スタイルを築き上げ、目標達成に向けて一歩を踏み出してみてください。
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