英語を読んでいて、
「単語の意味は分かるのに、文全体の意味がつかめない」
「長い英文になると、どこが文の中心なのか分からなくなる」
そんな経験はありませんか?
英語の文は、単語がただ並んでいるわけではありません。
「誰が」「どうする」「何を」「どんな状態か」
という一定の関係をもとに組み立てられています。
その基本的な骨組みを表したものが、5つの文型です。
5文型を知ると、英文を読むときに「なんとなく単語を追う」のではなく、文の中心となる部分を見つけながら読むことができるようになります。
ここでは、S・V・O・Cの意味から、それぞれの文型の特徴、さらに長い英文を読むときの使い方まで、順番に整理していきます。
5文型を理解するための4つの要素
5文型では、主に次の4つの要素を使います。
| 記号 | 英語 | 日本語 | 役割 |
|---|---|---|---|
| S | Subject | 主語 | 「誰が・何が」 |
| V | Verb | 動詞 | 「どうする・どんな状態か」 |
| O | Object | 目的語 | 動作の対象 |
| C | Complement | 補語 | SやOの内容を説明する |
S:主語(Subject)
「誰が」「何が」にあたる部分です。
I play tennis.
私はテニスをします。
この文では I が主語なので、Sです。
V:動詞(Verb)
「どうする」「どんな状態である」にあたる部分です。
ここで一つ、大切なことがあります。
Vには、一般動詞だけでなく、be動詞も含まれます。
I play tennis.
She is happy.
They were students.
この場合、
- play → V
- is → V
- were → V
です。
「V=一般動詞」と考えてしまうと、SVCなどの文型が分かりにくくなるので、ここは最初に押さえておきましょう。
O:目的語(Object)
動詞の動作の対象となる言葉です。
I like dogs.
「私は何が好きなのか?」
→ dogs
この dogs がOです。
C:補語(Complement)
主語や目的語について、**「何者なのか」「どんな状態なのか」**を説明する言葉です。
補語を見つけるときに大切なのが、イコールの関係です。
I am Keiko.
I = Keiko
She is a nurse.
She = a nurse
このように、SとCが同じものを指したり、同じ内容を説明したりする場合、Cが使われています。
修飾語は5文型の骨組みには含めない
英文には、場所・時間・方法などを詳しく説明する言葉が加わることがあります。
たとえば、
I walked to the park.
「to the park」は「どこへ歩いたのか」を説明しています。
このような部分を**修飾語(M:Modifier)**と呼びます。
修飾語は文の意味を詳しくする重要な情報ですが、5文型を決める基本の骨組みには含めません。
したがって、
I walked to the park.
という文も、基本の骨組みだけを見ると、
I(S)+ walked(V)
となり、SVの第1文型です。
「長い文だから、文型も複雑」とは限りません。
まず文の中心となるSとVを見つけ、そこにOやCが必要かどうかを考えることが、文型を見抜くポイントです。
第1文型【SV】
S+V
第1文型は、主語+動詞の形です。
I walked to the park.
私は公園へ歩いて行きました。
文の中心は、
I(S)+ walked(V)
です。
「to the park」は場所を説明する修飾語なので、文型には含めません。
もう一つ見てみましょう。
He runs in the park.
骨組みは、
He(S)+ runs(V)
です。
第1文型のポイント
第1文型では、動詞の後ろに目的語Oを必要としません。
このような動詞を自動詞と呼びます。
He runs.
これだけでも文として成立します。
一方、
I like …
では、「何が好きなの?」と、動作の対象が必要になります。
この違いが、第1文型と第3文型を見分ける一つのポイントになります。
第2文型【SVC】
S+V+C
第2文型で最も大切なのは、
S = C
という関係です。
たとえば、
I am Keiko.
は、
I = Keiko
という関係になっています。
したがって、
- I → S
- am → V
- Keiko → C
です。
be動詞を使ったSVC
She is a nurse.
She = a nurse
They were students.
They = students
どちらもSとCがイコールの関係になっています。
be動詞以外でもSVCになる
SVCを作るのはbe動詞だけではありません。
They look happy.
「彼らは幸せそうに見えます。」
この文では、
They = happy
という関係があります。
look+形容詞もSVCの代表的な形です。
ほかにも、
She became famous.
では、
She = famous
という関係があります。
このように、SVCでは「動詞の後ろにある言葉が、主語について何を説明しているのか」を考えることが重要です。
第3文型【SVO】
S+V+O
第3文型では、動詞の後ろに目的語Oが来ます。
I like dogs.
この文では、
- I → S
- like → V
- dogs → O
です。
「私は好きです」だけでは何が好きなのか分かりません。
I like dogs.
と、動作の対象が必要になります。
もう一つ見てみましょう。
She studies English.
- She → S
- studies → V
- English → O
「彼女は勉強します」だけではなく、
「何を勉強するのか」→ English
まで含めて、文の内容が成立しています。
SVCとSVOの違い
ここは5文型を理解するうえで、とても重要です。
She is a teacher.
She = a teacher
なのでSVC。
一方、
She teaches English.
She ≠ English
なのでSVOです。
つまり、
Sと後ろの名詞がイコールならC、動作の対象ならO
と考えると、区別しやすくなります。
第4文型【SVOO】
S+V+O+O
第4文型では、動詞の後ろに目的語が2つ続きます。
You gave me some flowers.
この文は、
- You → S
- gave → V
- me → O
- some flowers → O
です。
意味は、
「あなたは私に花をくれました。」
となります。
ここでは、
人 + 物
という並びになっています。
第4文型でよく使われる動詞
第4文型では、次のような動詞がよく使われます。
- give 人 物
- show 人 物
- tell 人 物
- teach 人 物
- buy 人 物
たとえば、
Aki showed me the pictures.
「Akiは私に写真を見せました。」
I told him the story.
「私は彼にその話をしました。」
という形です。
第4文型は第3文型に言い換えられることもある
第4文型を理解するうえで、もう一つ知っておきたいことがあります。
I gave him a book.
は、
I gave a book to him.
と言い換えることができます。
このように、第4文型では「誰に」「何を」という2つの対象が続くことを意識すると、文の構造が見えやすくなります。
第5文型【SVOC】
S+V+O+C
第5文型では、
O = C
という関係が成り立ちます。
ここが第5文型を理解するための最重要ポイントです。
例1:call
I call my rabbit Haru.
「私は自分のウサギをHaruと呼びます。」
この文では、
my rabbit = Haru
です。
したがって、
- I → S
- call → V
- my rabbit → O
- Haru → C
となります。
例2:make
He made me happy.
「彼は私を幸せにしました。」
ここでは、
me = happy
という関係があります。
つまり、
- me → O
- happy → C
です。
「私」と「幸せ」が同じものなのか?と考えると少し分かりにくいかもしれません。
ここでは「meがhappyな状態になった」という意味で、Oの状態をCが説明していると考えると分かりやすくなります。
例3:leave
She left the door open.
「彼女はドアを開いたままにしました。」
この場合、
the door = open
という関係があります。
「ドアがopenな状態」という意味です。
このように第5文型では、
OとCの間に「OはCの状態・名称である」という関係がある
と考えることができます。
SVCとSVOCを見分ける
ここまで読んで、
「SVCとSVOCが少し似ていて分かりにくい」
と感じるかもしれません。
この2つは、イコール関係を見ると整理できます。
SVC
She is happy.
She = happy
SとCが関係します。
SVOC
He made me happy.
me = happy
OとCが関係します。
つまり、
- S = C → SVC
- O = C → SVOC
です。
5文型をただ記号として暗記するより、この関係を理解しておくほうが、初めて見る英文にも対応しやすくなります。
5文型を一覧で整理すると
| 文型 | 基本の形 | 見るポイント | 例 |
|---|---|---|---|
| 第1文型 | SV | SがVする | I walked. |
| 第2文型 | SVC | S=C | She is happy. |
| 第3文型 | SVO | Vの対象がO | I like dogs. |
| 第4文型 | SVOO | 人+物など2つのO | I gave him a book. |
| 第5文型 | SVOC | O=C | He made me happy. |
ここで重要なのは、5つの形を丸暗記することではありません。
英文を見たときに、
「この動詞の後ろには何が来ているのか?」
「SとCはイコールなのか?」
「OとCには関係があるのか?」
と考えられることです。
長い英文を読むときにも5文型が役立つ
5文型は、単純な短文を分類するためだけのものではありません。
むしろ、英文が長くなったときにこそ役立ちます。
たとえば、
The boy who was playing soccer in the park gave his mother a present.
という文を見たとします。
単語を最初から一つずつ訳していくと、少し複雑に感じるかもしれません。
そこで、まず文の中心を探します。
主語は、
The boy
動詞は、
gave
です。
途中の
who was playing soccer in the park
は、boyについて詳しく説明している部分です。
そこをいったん外して考えると、
The boy gave his mother a present.
となります。
さらに骨組みを見ると、
The boy(S)+ gave(V)+ his mother(O)+ a present(O)
つまり、SVOOです。
このように、
長い英文から文の骨組みを取り出す
という読み方ができるようになると、英文全体を整理しやすくなります。
5文型は「英文を読むための道具」
英語の長文には、前置詞句や関係詞節、分詞など、さまざまな修飾部分が入ってきます。
そのため、文が長くなるほど、
「どこが文の中心なのか」
を見失いやすくなります。
そんなときに、
- まずSを探す
- 次にVを探す
- OやCがあるかを見る
- 修飾部分をいったん外して骨組みを確認する
- S=C、O=Cの関係を確認する
という順番で考えると、文の構造を整理できます。
5文型は、英文を「SV?SVO?」と分類して終わるものではありません。
英文の骨組みを見抜くための、一つの大切な視点です。
オンライン授業のご案内
Sakurai English アトリエでは、5つの文型についてオンラインでのマンツーマン授業も行っています。
その他、
「ここが分からない」
「この問題を教えてほしい」
「この英文を読めるようになりたい」
というように、今困っていることを持ってきてください。
その内容に合わせて、必要な文法・読解・英作文・発音などを関連づけながら、50分マンツーマンで一緒に整理していきます。
まとめ|5文型は「英文の骨組み」を見抜くために使う
英語の基本的な文型は、次の5つです。
- SV
- SVC
- SVO
- SVOO
- SVOC
そして、特に覚えておきたいのが、
SVC → S=C
SVOC → O=C
という関係です。
また、Vには一般動詞だけでなく、be動詞も含まれます。
I am a student. → SVC
I play tennis. → SVO
このように、文型は単なる記号ではありません。
英文を読んだときに、
「この文の中心はどこなのか」
「動詞の後ろにある言葉は、何の役割をしているのか」
を考えるための道具です。
単語の意味だけを追っても英文の構造が見えないときは、まず文の骨組みに目を向けてみてください。
「なんとなく読む」のではなく、文の構造を見ながら読む。
これが、長い英文を正確に読み解くための土台になります。
おすすめ記事








コメント