[UnsplashのDebby Hudsonが撮影した写真]
この記事では、英検準1級および1級の語彙問題において、効率的かつ正確に解答するための方法を解説します。
これから受験を検討されている方はもちろん、すでに学習を進めている方にとっても、ご自身の解法が理にかなっているかを確認する機会となれば幸いです。
はじめに:語彙問題の壁に向き合う
英検準1級・1級では、語彙問題の難易度が一気に上がります。
これまでの級とは異なり、抽象的・学術的な語彙が多く、文脈理解や語法の知識が不可欠です。
私自身、準1級の学習を始めた際、その語彙の難解さに衝撃を受けました。
独学で準1級・1級の勉強を進める中で、語彙問題に対する効果的なアプローチを見出し、現在は英検準1級を目指す生徒にもその方法を指導しています。
語彙問題の解き方:5つの視点
語彙問題は、単語の意味だけでなく、文脈・構造・語法を見抜く力が求められます。
以下の5つの方法を軸に、具体例を交えて解説します。
1.分野に関連する語を選ぶ
問題文がどの分野に属するかを見極め、選択肢の中から関連性の高い語を選びます。
例)
The ( ) explained the origins of Mesopotamian civilization.
4択)
①biologist(生物学者) ② archaeologist(考古学者) ③botanist(植物学) ④astronomer(天文学者)
日本語訳)
その考古学者はメソポタミア文明の起源について解説した。
上記の場合、メソポタミア文明と言う単語から、古代文明に関することを言っているとわかります。
ですから、答えは② archaeologist(考古学者)になります。
2.ロジックから推測する(接続詞等に注目)
but、however、therefor、thus、despiteなど、文と文の関係性を示す重要な役割を持つ単語から、答えを推測する方法です。
例)
Despite the weather forecaster’s prediction of fine weather, heavy rain ( ) throughout the day.
4択)
①persisted(続く) ②accused(告発する) ③evacuated(非難する) ④remedied(改善する)
日本語訳)
天気予報士が晴天を予報したにもかかわらず、一日中大雨が降り続いた。
“Despite”があるので、( )の中には晴天とは違う状況になったと想像できます。
ですから答えは①persisted(続く)になります。
3.消去法を使う
正解がすぐにわからない場合でも、明らかに不適切な選択肢を除外することで、正答に近づけます。
- 語彙力が不十分な場合は、消去法が「賭け」になることもあります。
- 高い語彙力が前提となるため、確信を持って除外できる力が必要です。
4.コロケーション(collocation)から推測する
コロケーションとは、「自然に一緒に使われる語の組み合わせ」のことです
単語同士の“相性”のようなもので、文法的には正しくても、ネイティブが違和感を覚えるような組み合わせはコロケーション的に不自然とされます。
例1)
My uncle ( ) a eulogy at my aunt’s funeral.
4択)
①say(言う) ②tell(伝える) ③deliver(届ける) ④speak(話す)
日本語訳)
叔父は叔母の告別式で追悼の意を述べた。
“eulogy”に使う動詞は”deliver”です。
ですから、この答えは③deliverになります。
例2)
All employees must ( ) with the company’s work rules.
4択)
①follow(従う) ②obey(従う) ③abide(従う) ④comply(従う)
日本語訳)
すべての従業員は会社の就業規則を遵守する必要がある。
( )の後にwithがあります。
4択の中でwithとともに使われるのは、④complyだけです。
これがコロケーションです。
コロケーションを活用すれば、文全体を読まずとも、語の組み合わせだけで正答にたどり着けます。
5.イディオム(idiom)を使う
イディオム(idiom) とは、複数の単語が組み合わさって、個々の語の意味からは推測できない特定の意味を表す表現のことです。
日本語で言えば「慣用句」や「成句」に近い概念です。
例)
Teachers explained the concept many times, but to no ( ), and students remained confused.
4択)
①benefit(利益) ②avail(効果) ③conclusion(混乱) ④threat(脅威)
日本語訳)
教師は何度もその概念を説明したが効果はなく、生徒たちは混乱したままだった。
“to no avail”は”効果なく”と言う意味です。
ですから、”to no”の部分だけで答えは②avail(効果)だとわかります。
イディオムもコロケーション同様、部分的な語の組み合わせから正答を導けるため、時間の節約になります。
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おわりに:語彙問題は「見極め」が鍵
英検準1級・1級の語彙問題では、すべての文を丁寧に読む必要はありません。
むしろ、必要な部分だけを見極めて、効率よく解答する力が求められます。
- 解答に時間と労力をかけるべき問題と、そうでない問題を見極める
- 絶対的な語彙力と、合理的な解法の両方を磨く
この両輪が揃えば、語彙問題は「苦手」から「得点源」へと変わります。
ぜひ、今回ご紹介した方法を参考に、実践に活かしてください。
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