はじめに
英検準1級は、語彙・読解・要約・作文・リスニングと、幅広い力が求められる試験です。
👉 英検準1級は、正しい方法でやれば、確実に合格に近づきます。
この記事では、各パートの具体的な対策とあわせて、効率よく得点を伸ばすための考え方を解説します。
勉強を進める順番|語彙→長文→ライティングの順で伸ばす
まず押さえておきたいのは、学習の優先順位です。
👉 語彙 → 長文 → ライティング → リスニング
この順番で取り組むことで、効率よく得点を伸ばすことができます。
なぜなら、
- 語彙がなければ長文が読めない
- 長文が読めなければ要約や作文も書けない
すべての土台が語彙にあるからです。
👉 しかしここで重要なのが、語彙ばかりをしないということです。
語彙は単体で覚えようとすると効率がよくありません。
長文、ライティング、面接などと並行して勉強すると、頻出する語彙や述語がわかります。
そうすると、膨大な語彙の中から特定の語彙が浮き立ち、単語帳だけで覚えるより覚えやすくなるるのです。
要するに、語彙、長文、ライティング、面接をバランス良く組み合わせて勉強することで、それぞれの分野を強化しやすくなる相乗効果が生まれるのです。
👉 勉強の仕組化やモチベーション維持法についてはこちらで解説しています。
英検準1級・1級合格に必要な「仕組み」と「習慣」
次に、語彙・長文・要約・作文・リスニングの勉強法を解説します
語彙
「回数」がすべてを決める
語彙は、1回で覚えるものではありません。
👉 どれだけ繰り返したかで定着が決まります。
覚え方のステップ
1周目:目を通す
2周目:意味を確認する
3周目:思い出せるようにする
4周目以降:使い方まで理解する
▼例
forget → 覚えようとする
❌ 1回で覚える
👉 正しいやり方
1日200語を流す
↓
翌日また出てくる
↓
「あ、これ見たことある」
👉 これを5回繰り返す
👉 結果
思い出せるようになる
👉 ポイント
記憶は“回数”で作られる
押さえておきたいポイント
- 動詞は自動詞/他動詞で覚える
- 例文ごと覚える
- 音とセットで覚える(リスニング対策)
- 声に出す
一言でいうと
語彙は
「回数でしか定着しない」
👉 語彙力の上げ方・語彙問題攻略法については詳しくはこちら
英語の語彙力の上げ方|効率よく覚える方法とおすすめ単語帳(英検対応)
英検1級合格のカギは「でる順パス単」!私の単語帳活用法を公開
長文
構造を正確に捉えること
重要なのが、英文の構造を正確に捉えることです。
長文が読めない原因の多くは、語彙ではなく構造にあります。
- 語彙がわからない→部分的ミス
- 構造がわからない→致命的ミス
語彙は文脈から推測できる場合がありますし、重要でない箇所の語彙がわからに場合は得点に響くことがありません。
しかし、構造が見抜けない場合は、本文を全く逆の意味に解釈してしまったりという、大きなミスにつながるのです。
構造を理解する上で意識すべき3点
・文の本体となる主語と動詞を見極める
・修飾句を整理する
・論理(因果・対比)を捉える
👉 主語と動詞は複数見えても、本体は一つです。
この視点を持つだけで、長文の読み方は大きく変わります。
▼例
Many people who live in large cities with limited access to green spaces often experience higher levels of stress, which has become a serious social issue.
👉 間違った読み:
「人々が経験する…?stressが主語?」
👉 正しい本体:
Many people … experience
👉 結論:
「多くの人がストレスを経験している」
👉 ポイント
whichや長い修飾に引っ張られるのが失敗の原因
より具体的な読み方については、以下で詳しく解説しています。
👉 長文が読めない人は、ほぼ例外なく「構造」でつまずいています
英検準1級 長文が読めない原因|「本体」を見抜くロジカルリーディング
設問をする順番:基本は「全部読んでから解く」
長文の解く順番については、さまざまな方法が紹介されていますが、
👉 基本は「全文を読んでから設問に答える」方法で問題ありません。
英検準1級であれば、
・一度で大まかな内容を把握できる
・読解スピードがある
という人は、この方法で安定して解答できます。
ただし例外:合わない人は解き方を変える
一方で、
・読み終わる頃に内容を忘れてしまう
・設問の根拠を探すのに時間がかかる
・何度も本文を読み返してしまう
という場合は、
👉 「全部読んでから解く」方法が合っていない可能性があります。
その場合は、以下の方法が有効です。
【代替の解き方】
① 1段落読む
② 設問を確認する
③ 関係する問題があればすぐ解く
👉 「覚えているうちに解く」ことがポイントです。
👉 長文の解く順番についてはこちらで詳しく解説しています。
英検準1級 長文対策|正答率を上げる解く順番
一言でいうと
長文は
「本体(主語と動詞)で読む」
要約
本文の内容を“正確に圧縮する”技術
英検準1級の要約は、作文のように自分の意見を書く問題ではありません。
👉 本文の内容をそのまま短くまとめる問題です。
基本構成(60〜70語)
- 導入(トピック):約15語
- 本文の主要ポイント①:約25語
- 本文の主要ポイント②:約25語
重要な考え方
要約でやることはシンプルです。
- 本文のテーマを言い換える
- 重要なポイントを2つ拾う
- それぞれを1文でまとめる
👉 新しい内容を足さないことが最重要です。
具体的なやり方(ここが実践)
トピックを言い換える
本文の最初の文をそのまま使わず、短く言い換えます。
各段落の“主張”だけを拾う
段落の中には、
- 主張(重要)
- 具体例(不要)
- 補足説明(不要)
が混ざっています。
👉 主張だけ残すことがポイントです。
1文に圧縮する
複数文で説明されている内容を、1文にまとめます。
削るべき情報(超重要)
要約では、次の情報は入れません:
- 具体例(for example 以降)
- 数字・データ
- 固有名詞
- 細かい説明
👉 「何が言いたいか」だけ残します。
よくある失敗
- 本文をそのままコピーしてしまう
- 重要でない情報を入れる
- 自分の意見を書いてしまう
要約は事前準備できるのか?
結論👇
内容は準備できませんが、
「まとめ方」と「削り方」は事前に練習できます。
効果的な練習方法
① 自分で要約を書く
② 模範解答を見る
③ 「どこを削っているか」を分析する
👉 英語ではなく「情報の削り方」を学ぶのがポイントです。
一言でいうと
要約は「書く」ではなく
「削って残す」
作文作文|事前準備がすべてを決める
作文は英語力をその場で証明する問題ではありません。
👉 事前に準備した答案を“再現・編集”する問題です。
前提(ここを間違えない)
テーマ → 予測可能
理由 → 使い回し可能
構成 → 固定
👉 つまり、準備すればそのまま書けます
基本構成(120〜150語)
序論:20語
理由①:45語
理由②:45語
結論:20語
👉 この型は毎回同じです
重要な考え方
作文でやることはシンプルです。
・意見を明確にする
・理由を2つ書く
・一貫した主張でまとめる
👉 内容で勝つのではなく「安定して再現すること」が最優先
具体的なやり方(ここが実践)
テーマを分類する
頻出テーマは限られています。
・環境
・教育
・テクノロジー
・経済
・働き方
👉 新しいテーマでも、このどれかに当てはまります
「答案」を丸ごと準備する
ここが最重要です。
👉 作文はパーツではなく「答案ごと」準備します
ただしそのまま使うのではなく
👉 一部を編集できる形で覚えます
例(ベース答案)
以下はそのまま覚える「ベース答案」です。
👉 本番では一部を書き換えて使います
テーマ例
Should governments encourage the use of vacant land in urban areas for agricultural purposes?
使用理由:Cost / Population
I believe that the governments should not encourage the use of vacant land in urban areas for agricultural purposes for two reasons: cost and population.
First, land in urban areas is extremely expensive, so using it for farming would be a waste of valuable resources. Instead, such land should be used for housing or commercial purposes, which can better meet the needs of urban residents.
Second, cities have high population density. If land is used for farming, fewer people will be able to live in central areas, forcing some to move farther away and resulting in longer commuting times and reduced convenience in daily life.
For these reasons, I believe that the governments should not encourage the use of vacant land in urban areas for agricultural purposes.
👉 このように130語前後で丸ごと覚えます
👉 本番では
・urban → rural
・government → individuals
・cost → environment
のように一部だけ編集して対応します
テンプレで安定させる
毎回同じ型で書きます。
I think that 〜.
There are two reasons for this.
First, 〜.
Second, 〜.
For these reasons, I believe that 〜.
👉 型に流し込むことで、丸暗記した答案を安定して再現できます
よくある失敗(超重要)
👉 丸暗記した答案をそのまま使おうとする
→ テーマとズレて減点
👉 新しい内容をその場で考えようとする
→ 時間切れ・内容崩壊
👉 対策:編集できる形で覚える
効果的な練習方法
① テーマごとに作文を作る
② 何も見ずに再現する
③ 一部を変えて書き直す
👉 「暗記 → 再現 → 編集」までやる
👉 「書く練習」ではなく
👉 「再現+編集の練習」
一言でいうと
作文は
👉 「編集可能な答案を丸ごと再現する」
本番で語彙 、長文、ライティングの解く順番
基本は以下の通りです。
👉 語彙 → 長文 → ライティング
ただし、
- ライティングが得意 → 先に書く
- 苦手 → 後回し
👉 自分に合った順番を選ぶことが大切です。
リーディングとライティグのまとめ
英検準1級は、やみくもに勉強しても伸びません。
- 語彙は回数を増やし、着実に定着させる
- 長文は構造を見抜く(本体の主語と動詞を見抜く)
- 要約は削ってまとめる技術、作文は準備を再現する問題
👉 正しい方法で取り組むことが重要です。
リスニング|パートごとに戦い方を変える
リスニングは
👉 どこで点を取るかを決めることが重要です。
Part1|ここで確実に点数を稼ぐ
Part1は、比較的取りやすい問題が多く、
👉 安定して得点源にすべきパートです。
ポイント
- 先に設問を読む
- 疑問詞(Who / What / Why など)に注目
- 聞こえたキーワードを素直に拾う
👉 瞬間判断
上記のポイントから即決する
👉 「満点を狙う」意識で取り組むのが理想です。
Part2|最も難しいパート
多くの受験者が苦戦するのがPart2です。
理由は、
- 会話が長い
- 情報量が多い
- 選択肢が紛らわしい
👉 「完璧をめざす」と崩れます。
対策の考え方
- 設問を先に読む
- 題名から分野を特定する
- 前半と後半から1問ずつ出題されるので、前半がわからなくても後半だけでも点が取れる
👉 「難しい分野の場合、落としてもいい」、「前半がだめでも後半で点が取れる場合がある」と割り切る
Part3|設問先読みで安定させる
Part3は、やり方次第で安定します。
👉 先に設問を読むことがほぼ必須です。
理由
- 何を聞かれるか分かる
- 聞くポイントが明確になる
コツ
- 選択肢のキーワードを軽くチェック
- 該当箇所が来たら集中して聞く
👉 「探しながら聞く」意識が重要です。
効果的な復習方法(ここが一番重要)
リスニングは「やりっぱなし」が一番伸びません。
👉 聞けなかった原因を特定することが最優先です。
聞けない原因は3つ
- 語彙を知らない
- 音を聞き取れない
- 処理が追いつかない
👉 まず「どれか」を必ず特定します
復習の正しい流れ
① 音源を聞く
② スクリプト(原文)を確認する
③ 聞けなかった箇所を特定する
④ 原因を分析する(語彙・音・処理)
⑤ 音読する
⑥ シャドーイングする(音源の1〜2語後を追う)
ここが重要
- 復習する→ 語彙と音を一致させる作業
- シャドーイング → 処理速度を上げるトレーニング
一言でいうと
リスニングは
「分析(復習)」と「処理強化(シャドーイング)」のセット
リスニングのまとめ
英検準1級のリスニングは、
- Part1で確実に稼ぐ
- Part2は取れるところを取る
- Part3は設問先読みで安定させる
という戦略が有効です。
そして何より大切なのは、
👉 聞けなかった原因を分析し、復習で修正すること
👉 その上でシャドーイングで処理能力を上げることす。
おわりに|まずやるべきことはシンプル
ここまで、英検準1級の対策をパートごとに解説してきました。
内容は多く感じたかもしれませんが、やるべきことはシンプルです。
👉 まずは語彙を毎日繰り返すこと。
語彙対策で使う教材に迷っている方は、まずはこの1冊で十分です。
英検準1級レベルであれば、出題頻度順に効率よく学べるため、最短ルートで語彙を固めることができます。
そして、
- 長文は構造を理解する
- 要約・作文は事前準備が物を言う
- リスニングは「分析(復習)」と「処理強化(シャドーイング)」のセット
この流れで進めれば、着実に合格に近づきます。
👉 正しい方法を続けられるかどうかがすべてです。
👉 今日やること
・1日で単語を100〜200語を目安に“回す”
・長文1文で主語と動詞を探す
・要約を1つ書く
努力が実を結ぶことを心から願っています。




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