語彙力を制する者は英語を制する。
そういっても過言ではありません。
私が英検1級取得のために、最も時間を費やしたのがこの語彙力を上げることでした。
1次試験の勉強しているときは、8割くらいの時間を語彙力アップに費やしました。
語彙力がないままで過去問題に取り組んだ時には半分も取れませんでした。
また、私には高校2年生の娘がいますが、娘は英語が苦手です。
その原因が語彙力不足です。
語彙力が少ないことで、長文を読んでもわからないことが多いのです。
わからないから、嫌いになります。
語彙力が少なければ、英語自体が嫌いになってしまう可能性があります。
ですから語彙力は、英語を勉強する上で最も大切だと言ってもよいでしょう。
この記事では語彙力の上げ方をお伝えします。
最後まで読むことによって語彙力の効果的な上げ方がわかります。
それを実行して語彙力を上げて、高い英語力を身に付けてください。
語彙力の大切さ
私が最初に英検1級を目指したのは、44歳の時です。
その時の私のレベルは英検2級でした。
そこでまず、英検準1級を取ることにしました。
英検準1級の語彙力は7,500語ほどと言われていますが、私の語彙力はおそらく3,000語ほどでした。
ですから、英検準1級の単語帳を見た時に、「何、この難しさ!」とびっくりしました。
もちろん過去問を解いてみても、最初の単語のところはほとんどできませんでした。
そこで、まずは語彙力を上げることに取り組みました。
単語帳を何周も読んで小テストを繰り返しました。
そうするうちに語彙力が付き、英検準1級の問題がそんなに難しく思わなくなりました。
語彙力さえあれば、単語の問題はもちろん、長文も読めるし、エッセイも書けるし、面接でも答えられます。
要するに、ほとんどの問題が解けるのです。
では、語彙力の上げ方をご紹介していきます。
語彙力の上げ方
単語帳を使う
[UnsplashのThought Catalogが撮影した写真]
まず一番効果があるのが、単語帳を使うことです。
英検1級、準1級に特化したものを使えば無駄なく効率的に覚えられます。
単語帳を何周も読んで、小テストを繰り返してください。
これはスポーツで言うところの筋トレです。
腕立て伏せ、スクワットなどです。
毎日していても効果は感じませんが、1か月過ぎたころから効果を感じます。
半年もたてばかなりの実力がついています。
しかし、筋トレと同じで地味な作業をずっとすることになるので、嫌気がさします。
単調、しかもしんどい。
脳がとても疲労します。
この単調さと疲労に打ち勝つことが成功のポイントです。
単調さに打ち勝つ方法
英語に限らず勉強が長続きしない理由に、成長が感じられないことがあります。
毎日勉強していても、できるようになってきているのかわからない。
成長が感じられるまでにはある一定期間が必要で、その間は地味な作業を繰り返すことになります。
何ページやっても、まだまだ先がある。
進んでいっても、最初のころにやったことを忘れてしまう。
この期間を乗り越えることが重要です。
ここを乗り越えれば、単語の問題がすらすら解けたり、長文を読んでもわかるようになります。
この単調な作業を乗り越えるために、私がやったことをご紹介します。
当たり前のことですが、これらのおかげで乗り越えることができました。。
- 時間を決める
30分間だけとか、時間を決めます。 - ご褒美を用意する
10ページできたらおやつを食べる、ネットサーフィンをするなど。 - 小テストを繰り返す
・20ページにつき1回テストをして、できた自分をねぎらう。
・できないところがあっても、何度も繰り返していくうちにできるようになるので大丈夫。
・小テストでもできれば自信が付き、意欲が出てくる。
この当たり前のことをしていくうちに必ず語彙力が上がります。
結果が見え始めると、自動コンベアベルトに乗ったようなものです。
「行動する→結果が出る」の好循環の中で、ますます結果が出るようになります。
長文を利用する
単語がわからなければ長文は読めないのですが、逆に単語を覚えるために長文を利用するのです。
長文のようにストーリーの流れの中で単語を覚えれば、記憶に残りやすくなります。
情景が目に浮かんだり、登場人物の気持ちが伝わったり、五感を使って覚えることができるからです。
ですからなるべくたくさんの長文を読むようにしてください。
多読することにより、確実に実力が付きます。
語彙力を上げる勉強と、長文を多読する勉強を並行してやっていくと、結果的により語彙力が身につきます。
語彙力を補うために大切なこと
アウトプット筋を鍛える
私がXでフォローしている「なかじま@英語で人生を変える」さんは、瞬発的に文章を組み立てる力を「アウトプット筋」と言っておられます。
自分の言いたいことが言えるようになるためにアウトプット筋を鍛えることがが重要なのです。
アウトプット筋は英語の文章をたくさん作ることによって鍛えられます。
語彙力とアウトプット筋を鍛えることが、英語を話せるようになるためにはとても大切なのです。
私が英検1級を目指しているときに、唯一後悔しているのが、英会話を習うことが遅かったことです。
2次試験の半年前からDMM英会話を習い始めました。
習い始めてすぐに気づいたのが、どれだけ読んで聞けても、話せないということでした。
読んだり聞くいたりするときにはわかっても、話すときには出てこないのです。
私にはアウトプット筋が足りなかったのです。
「もっと早くに英会話を始めればよかった!」そう強く思いました。
DMM英会話を習い始めて、2年2か月が経ちました。
そのおかげで私のアウトプット筋はかなり鍛えられました。
知識を増やす
長文を読んでいて分からない単語が出てきても、内容に精通していると単語の意味を推測できます。
例えば植物にとても詳しいとします。
そうすれば植物についての長文を読んで、光合成とか被子植物とかの単語が出てきても、文脈から推測ができるのです。
知識がなければ推測は不可能です。
私が英検1級の試験を受けた時、アメリカの過去の政治についての長文の問題がありました。
私には全く知識がなかったので、その問題は3問とも全滅しました。
もし知識があれば、分からない単語が出てきても推測できるし、また歴史の流れがわかっているので、選択肢の中から最適な答えを選ぶことができます。
英検1級と言うのは、英語力と知識を問う試験であると思います。
いくら英語だけできても、知識がない人は合格しにくいと思います。
知識は語彙力の不足を補ってくれるし、長文、エッセイ、面接では知識を基に解いたり文章を作っていけます。
ですから普段から身の回りのことに興味を持って、知識を増やしてください。
その他の手段
なりたい自分を想像する
[UnsplashのMahmumdul Hasan Shawonが撮影した写真]
英語がペラペラな自分を想像する。
そうすればそちらの方に自分が引っ張られます。
英語がペラペラになるなんて無理と思っていたら、そうなります。
でも英語を流暢に話している自分を想像して生活していると、それに近づいていきます。
私はまだペラペラだと自分では思っていませんが、たぶん周りから見たらペラペラだと思われるレベルにあると思います。
これは数年前では全くそんなことがなかったことです。
まずは自分の中で想像する。
そしてそれになるために行動する。
そうすれば結果はついてくる。
私も自分でもっと納得いくようなレベルに達するために、これからも行動していきます。
憧れの人を持つ
あらゆる勉強について言えることですが、モチベーションの維持が重要です。
高いレベルに達するためには数年単位で取り組まなければいけません。
私はこのモチベーションを維持するために憧れの人を持つことが大切と思っています。
たまたまYouTubeで、日本で生まれ育ったにもかかわらず、英語がペラペラな方を発見しました。
それがAtsuさんです。
目から鱗でした。
「こんなに流暢に英語を話せる人がいるんだ!私もこんな風になりたい!」と強く思いました。
単語帳で勉強したり、長文読解に飽きたら、YouTubeでAtsuさんの動画を見ていました。
それの繰り返しでした。
憧れの人ができると、モチベーションを維持できます。
まとめ
語彙力を上げることがいかに大切かをお話ししました。
そのためにできることは以下です。
- 単語帳を使う
単調さに打ち勝つことが重要 - 長文を利用する
語彙力を上げることと、長文読解を並行してする
そして、語彙力を補うためにできることは以下です。
- アウトプット筋を鍛える
- 知識を増やす
そして実際の勉強以外のことでできる手段の例がこちらです。
- なりたい自分を想像する
- 憧れの人を持つ
あらゆる手段を総動員して、語彙力を上げていってくださいね。
その先には、確実に高い英語力が付いてきます。
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