15年間の専業主婦だった私が、資格を取り、正社員の仕事を得て、英検1級を取得するに至った経験をご紹介します。
この記事は以下の方の参考になります。
- 資格取得を目指す方
- 専業主婦から社会復帰しようとしている方
- 英語の上達に取り組んでいる方
- モチベーションを上げたい方
目標に向かって頑張っているすべての方が、成功されますことを願っています。
是非最後までご覧ください。
15年間、専業主婦でした。
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私は24歳で結婚と妊娠のため正社員をやめて以来、15年間専業主婦でした。
3人の子育てに奮闘しながら、読書やインテリアなどの趣味を持ち、それなりに毎日を楽しんでいました。
しかし子どもたちが成長するにつれ、社会復帰したいと思い始めました。
でも、パソコンスキル等、仕事で通用するスキルが何もありませんでした。
そこでパソコンを習うことにしました。
独学では無理なので、教室を探し始めました。
職業訓練校への入学
求人の広告で職業訓練校を見つけました。
失業中や求職中の人が仕事に必要なスキルを学ぶことができる施設です。
国や自治体が運営して、無料で受講できます。
受講者がスキルを身に着けて就職すれば、社会保険料を払うようになります。
そうすれば国も助かります。
双方にとってメリットがあるすばらしい制度です。
私はこの制度を利用してパソコンスキルを身に着けることを決めました。
職業訓練校に入学して、朝の9時から夕方の3時まで毎日授業を受けました。
最初は長時間の授業に不安がありました。
家事と両立できるだろうか?
しかし、後からわかったことは大丈夫だということです。
慣れてしまえば何でも大丈夫です。
私はそこでExcelやWordなどを学び、MOSの資格を取得しました。
スキルを身に着ける以外でも、同じような目標がある仲間に出会うこともできました。
下は20才から上は70才くらいまでの男女がいて、みんないろいろなバックグランドを持っていました。
しかし、みんな社会に出て働きたいという共通の目標がありました。
4か月間この仲間とパソコンスキルを学び、卒業後にそれぞれの道に進みました。
39歳で社会復帰
私は職業訓練校の紹介で小さな会社の受注発注の仕事に就くことができました。
39歳で念願かなって社会復帰できました。
15年間も専業主婦をしていたので、職場では慣れないことばかりでした。
でも、半年ほどすれば慣れてきました。
パソコンも当たり前のように使って、以前の自分がやりたいと思うような働き方をしていました。
仕事自体は楽しくなりました。
しかし一部の人とうまくいかなくなりました。
1年間我慢しましたが、ストレスで胃痛がひどくなりました。
ちょうどその時に、他の会社の求人を発見し、面接を受けて受かることができました。
そして41歳で新たな職場に転職しました。
新しい仕事は会計でした。
会計は専門知識が必要なので、最初のうちは難しかったです。
しかし3年ほど努力を続けて、1人で何でもできるようになりました。
その間に簿記3級の資格を独学で取得しました。
この簿記3級の取得が、その後の英検1級取得につながるのでした。
簿記3級を取得してすぐに、次に何を勉強するか考えました。
簿記2級も考えましたが、独学で2級を取るのは難しと思いました。
無理なくできる独学で勉強したかったので、もともと得意な英語を更に向上させることにしました。
英検1級合格までの道のり
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まずは英検準1級の取得
当時の私は英検2級を持っていました。
ですから、まず準1級取得に向けて勉強し始めました。
勉強し始めて、準1級があまりにも難しかったので驚きました。
「準」って、何?
この難しさに対して、「準」って失礼やろうが!
と思うほど難しかったのです。
私は英検3級と2級はどちらも一発合格することが出来きました。
準1級もそんなふうにして取れると思っていました。
しかし、準1級の問題集や単語帳を見て、その難易度に愕然としました。
「準」の意味が分からん。
こんな中途半端な名前ではなく、ちゃんと独立した名称にしたほうがいいと思いました。
準1級を2級に、2級を3級に、3級を4級に変更する。
これくらいしないと、準1級に対して失礼だと思いました。
実際にはその後、1級も合格することはできたのですが、はっきり言って準1級の難易度を知った時の方が、1級のときより驚きは大きかったです。
私は9か月間、真剣に勉強しました。
そして44歳で英検準1級に合格することができました。
最初、難易度に対して怖気づいていた私ですが、いつの間にか合格できるまでのレベルになっていました。
この調子のまま次に行こう!
そう思い、間髪入れることなく1級の勉強に取り掛かりました。
英検1級の1次試験の勉強法
まず英検1級の1次試験のために単語帳、過去問題集、予想問題集、英作文問題集の4冊を買いました。
最初に取りかかったのは単語帳でした。
一番つらい勉強は単語を覚えることでした。
少しやるだけでも飽きてしまいます。
なんとか自分にご褒美(お菓子を食べる、ネットサーフィンをするなど)をあげながらコツコツと単語を覚えていき、半分以上覚えた頃、過去問題に取り組み始めました。
そこでわかったのが、やはり単語を覚えていないと過去問題をやっても歯が立たないなということでした。
最初の単語の25問が悲惨な結果になってしまいます。
合格するためには8割は取らないといけないのですが、5割も取れません。
問題集に取りかかる前に、膨大な単語習得が必要だと改めて思いました。
そこで更に単語の取得に励みました。
最初の1年はあまり勉強が進みませんでした。
仕事と家事で忙しく、平日は寝る前の20分くらいしか勉強できませんでした。
しかし、新型コロナウィルス感染症のため仕事が週2で在宅勤務になり、勉強できる時間が増えました。
通勤時間がなく、昼休みも勉強できます。
利用できる時間はすべて勉強しました。
すると、それまでのスローペースがどんどん加速し、私の英語のレベルが上がっていきました。
過去問題は最初5割くらいしか点数が取れなかったのですが、調子がいい時は7割ほど取れるようになりました。
本番の試験前には8割は取れるようになっていました。
そして、1級に合格する半年前からDMM英会話を始めました。
最初は1級に合格したら英会話の練習はやめようと思っていましたが、結局面白くて合格後も2年ほど続けました。
一番の後悔が、もっと早く始めればよかったということです。
今までしてきたすべての習い事の中で、一番楽しい習い事だと思いました。
※DMM英会話についてはこちらの記事をご覧ください。
Learning with DMM英会話
1次試験本番:1回目
英語の勉強を始めて2年半経ったころ、英検1級を初めて受験しました。
結果は、1次試験で不合格でした。
とてもショックでした。
かなり、調子がよく満を持して受けたにもかかわらず、不合格。
でも理由はわかりました。
油断してしまったのです。
リスニングの最後のほうで、不覚にも合格するかもと思ってしまいました。
そんな邪念が頭をよぎり、リスニングの本文や問題文を聞き逃してしまったのです。
あと2問ほど正解していたら受かっていました。
かなりのショックで、自分に腹が立ちました。
1週間ほど落ち込みましたが、その後勉強を再開しました。
1次試験本番:2回目
1回目で失敗した私は、二度と同じ過ちはしないと強く心に決め、2回目に臨みました。
絶対に油断せず最後まで集中力を維持することを意識しました。
そして2回目のチャレンジで合格することができました。
それまで一度も制限時間内に最後の問い(41)まで解けたことがなかったのですが、2回目の本番で初めて最後まで解くことができました。
実は2回目のチャレンジの前夜、人間関係の大トラブルがあって、1時間しか寝れなくて精神状態も最悪でした。
でもそれで吹っ切れたのでした。
どうしてこんな大事なときにこんなことになるのだろう。
逆に強気になりました。
やるしかないやん!
自分の今までの努力が無駄にならないために、とても強気で臨みました。
皮肉にも、万全の態勢で臨んだ1回目のチャレンジは不合格。
最悪のコンデションで臨んだ2回目は合格。
人生何が起こるかわかりません。
最後まで諦めないことが大切です。
面接の勉強法
大逆転で1次試験に合格しました。
2次試験の面接の勉強にも、そのままの勢いで突入しました。
私は1次試験に合格する前に、すでに面接の対策本を購入し勉強していました。
”英検®1級 面接大特訓”という本です。
これを勉強して気付いたことは、エッセイと面接の勉強内容がほとんど同じだということでした。
トピックが共通するのです。
面接対策はエッセイ対策にもなります。
また、1次試験合格から面接までは1か月間しかないので、1次試験を受かってから面接の勉強をしていては間に合いません。
この2点から、是非1次試験に合格する前に面接の対策本を購入して勉強を始めてください。
私は最初は対策本に沿って勉強していました。
しかし、途中からは自分で問題集を作るようになっていました。
ネットで面接に出そうな情報を見つけては、それをお題にして英語で2分間のスピーチになるように編集しました。
そういうものを50個くらい作っていました。
50個もあるので本番の面接では、この中のどれかに関連するだろうと思っていました。
この勉強方法に、全時間を費やしました。
この勉強法なら合格できるという自信がなぜかありました。
面接本番
面接当日は、やることはすべてやり切ったので、清々思いで会場に向かいました。
すると会場は自分の母校でした。
他の大学と統合して名前が変わっていたし、場所が移転していたので気づきませんでした。
偶然にも自分の母校で英検1級の面接を受験できる。
そのシンクロニシティに感謝して、緊張しながら面接に臨みました。
私は会場にとても早く着いたので、面接を受ける順番が1番でした。
そして、1番でよかったと思いました。
待ち時間には緊張がどんどん増していきます。
だから待ち時間が少ない1番はとてもよいと思います。
面接が始まりました。
面接は5つのトピックの中から1つを選び、それについてのスピーチをします。
どのトピックを選ぶかがとても大事になってきます。
ちゃんとスピーチができて、その後の質疑応答ができるものを選ばなくてはいけません。
面接の1週間ほど前にロシアのウクライナ侵攻が勃発しました。
面接の5つのトピックのうちの1つが、これに関係するものでした。
なんてタイムリーなのでしょうか。
ずっとこの1週間テレビで見ていて十分なインプットがありました。
また、面接対策の独自の勉強法でも、戦争は絶対に許されないという内容で2分間のスピーチになるようにしていました。
私はスピーチで戦争反対という自分の思いを話しました。
私が話しているとき、外国人の面接官はうなずきながら聞いてくれました。
嬉しくなりました。
その後の質疑応答も、自分の意見をしっかりと言え、言葉に詰まることや無言になることもなく答えられました。
そして時間が来て面接が終了しました。
終わった瞬間、「受かった!」と思いました。
家族にLineでうまくできたことを伝えて帰路につきました。
英検1級の勉強を始めて丸3年かかり、ついに合格することができました。
最初は高い山のような存在の英検1級でしたが、気が付けば乗り越えることができるまでになっていました。
大変なことはたくさんありました。
仕事と家事との両立。
膨大な量の単語習得。
緊張する面接。
長く険しい道でしたが、着実に力をつけることができていました。
※英検1級二次試験の勉強法はこちらの記事をご覧ください。
英検1級面接:緊張するのは当たり前!
おわりに
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私は英検やその他のすべての資格の取得を目指す方、専業主婦で社会復帰を目指している方、人生を好転させたいと思っている方に、目標を持つことの大切さをお伝えしたいです。
目標を持ち何かを始めれば、その先に道が開けます。
途中でくじけそうになっても大丈夫。
失敗してもまたやればいい。
目標をあきらめずに努力を続ければ達成できます。
やることを全部やればミラクルも起ります。
私の大逆転の1次試験合格のように。
この経験が誰かのお役に立ちますように!
※こちらの記事も是非ご覧ください。
天職に就く感覚~私の経験から
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